好きです、センパイッ!!


ちょっと待って、それってもしかしてデ……。





「言っとくけど、デートとかじゃねぇから。お前に仕返しするだけだから!」


「うはっ、だよね。ビックリしたよっ」





だって、いつにも増して真剣だったんだもん。





「……見たい映画があるから、付き合って」





小さくそう言った睦月の顔は、心なしか赤くて。


どうして赤くなる必要があるんだろう?

自分からお出かけに誘うこと、あんまりなかったからかな。





「うん、分かった。昨日のお詫びってことで!!」





これで睦月の機嫌が良くなるならお安いご用!

スケジュール帳に書かなきゃな。




そんなことを考えながら、テーブル席に座る。




……先輩は、日曜日いつも何してるんだろう?


やっぱり受験生だから勉強かな。




もし、先輩の彼女になれたら、日曜はデートとか出来るのかな。






先輩に、会いたいなぁ。








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