好きです、センパイッ!!


***


「た、か、ひ、ろ、せんぱぁぁい!!!」





放課後。


いつものように先輩の教室の扉を開けながら名前を呼ぶと、





「うるせぇ……」




しかめっ面をした先輩と、スマホを横向きにしてゲームをしている柴田先輩がいた。





「ちょっと待ってください、どうして柴田先輩がいるの!?」


「えっ、俺このクラスだし!!いても変じゃなくねぇ!?」





私の言葉にショックを受ける柴田先輩に、少しだけムスッとする。


高広先輩とこうやって教室で会えるのは数日ぶりだし、

2人っきりになれるのを楽しみにしてたのに……!





「柴田先輩のバカッ」


「なんで!?俺ここにいちゃダメぇ!?」


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