好きです、センパイッ!!
「そりゃそうだよな」なんて、独り言のように呟く。
それからクシャッと私の頭を撫でた。
先輩がこんなことをするとは思わなかったから、驚いてしまうのもしょうがない。
「もしかしたら俺のこと探してたんじゃないかって」
「っ、」
「期待してたんだけど、違ったか」
ねぇ先輩、その悲しそうな表情は、わざとですか。
先輩にはなるみさんがいるくせに。
私のことをフったくせに。
『……当たり前だろ』
ただの後輩だとしか、思ってないくせに。
どうして急に、こんなドキドキさせるようなこと……。
「お前、髪伸びた?」
「す、少しだけ」