好きです、センパイッ!!


『もうっ!いいからスマホ貸してください!』




-高広先輩-


その名前を見て、確かに胸がキュッと締め付けられた。


連絡先を交換したのは、夏休み前だったっけ。

長い休みに入るから、先輩に会えないのが辛くて。

強引にでも交換してもらったんだよね。



だけど、どうしてまたこんな時に……?



恐る恐るスマホを手に取って、ゴクリと唾を飲み込んだ。




「……もしもし?」




電話の向こう側は、シンと静かで。

でも、もう一度言おうと口を開きかけた時、




《小春?》


「っ、」




バカ。バカ小春。

名前を呼ばれただけでドキッてしなくていいから。


ぶんぶんと首を振る。


大丈夫、私はもう先輩じゃなくて、睦月のことが好きなんだから。

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