好きです、センパイッ!!


昨日、一緒に卒業式に参加しないかって言ってみたら案の定断られた。


口では先輩のこと嫌いって言ってるけど、なんだかんだいって気は合うと思うんだけどな。


先輩と気持ちが通じあったことを報告したら『良かったじゃん』って、優しく笑って言ってくれたし。



「ふーん?……あ、先輩見えたよ」

「えっ、どこどこ?」



柚木が体をずらして視界をあけてくれた。

言ってた通り、先輩の後ろ姿がよく見える。




「高広先輩、難関大学合格したんでしょ?スペック高すぎて怖い」

「ね。一体いつ勉強してたんだ……」

「合格したって先輩からメール来た時、アンタ急に泣き出すからビックリしたよ」

「あ、あれはっ、安心して……」

< 389 / 442 >

この作品をシェア

pagetop