好きです、センパイッ!!
昨日、一緒に卒業式に参加しないかって言ってみたら案の定断られた。
口では先輩のこと嫌いって言ってるけど、なんだかんだいって気は合うと思うんだけどな。
先輩と気持ちが通じあったことを報告したら『良かったじゃん』って、優しく笑って言ってくれたし。
「ふーん?……あ、先輩見えたよ」
「えっ、どこどこ?」
柚木が体をずらして視界をあけてくれた。
言ってた通り、先輩の後ろ姿がよく見える。
「高広先輩、難関大学合格したんでしょ?スペック高すぎて怖い」
「ね。一体いつ勉強してたんだ……」
「合格したって先輩からメール来た時、アンタ急に泣き出すからビックリしたよ」
「あ、あれはっ、安心して……」