好きです、センパイッ!!
…こうしちゃいられない!!
「柴田先輩、私も帰ります!」
小春ちゃんも!?っていう声が聞こえたけど、振り返らずに教室を飛び出した
んもうっ、先輩相変わらず歩くの早すぎ!
慌てて靴箱でローファーに履き替えて、先輩の帰り道を走る
「(いた!)」
あの歩き方、後ろ姿、小春は絶対に見間違えたりしませんよ!?
「高広先輩っ!」
名前を呼んでも振り向かない
な、何なんだあの人っ!名前呼ばれたら立ち止まったりしなさいよっ
なんてことを思いながら走ると、
「ぅわっ…!?」
盛大に転んでしまうわけで…
な、なんて…カッコ悪い!
膝、ちょっとすりむけてるし、血、出てるし。