宮花物語
「あっ……そこは……」

触れられただけで、全身に刺激が走る。

「お……許しくだ……さい……さきほど達したばかりで……」

「いや、許さぬ。嫉妬しない罰だ。もう一度、私に激しく抱かれろ。」

「あぁ……」

再び襲ってくる快感に、青蘭は信志に初めて抱かれた時の事を思い出した。


生まれ育った国が無くなり、ただ息をしているだけの存在だった時。

熱心に声を掛けてくれたのは、誰でもない信志だった。

「いつまでも、嘆かないで下さい。私も何もあなたを、奴隷にしようとか、人質のように粗末に扱ったりはしません。」

闇の中で見えた、光のような人だった。

「今はどんな手段を使ってでも、生き延びる事です。あなたが生き延びれば、お国の再興も叶うでしょう。」

「国の……再興?」

青蘭はふらっと、信志にしがみついた。

「本当ですか?」

「ええ。あなたのお子が、新しい国の王になればよい。」
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