宮花物語
「我が下した判決に、意義を申すのか!」

白蓮に言い寄る様は、見ている周りの方が、ヒヤッとした。

「意義ではございません!本当の事を、知らねばならぬのです!」

尚、睨み合う信志と白蓮の間に、忠仁が割って入る。

「白蓮奥様、どうかお引き下さい。王も、少し感情を抑えて頂いた方が、よろしいかと。」

その言葉に、信志は白蓮から離れた。

その背中が、何か秘密ありげに見えたのを、白蓮は瞬時に悟った。


「私が……ここまで申すのは、この二人が似ているだけでは、ございません!」

「まだ言うか!」

信志は振り返りながら、白蓮に大きな声を浴びせた。

「恐れながらこの二人、なぜこんなにも、お互いを庇い合うのでしょう。」

「それは、己の愚かさで、相手の人生を狂わせると知った故だ!誰でもそうする!」

「そうでしょうか!少なくても私は、ここまで情をかける者達は、見た事がございません。」
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