宮花物語
「……そなた、この二人はやはり、不義密通をしているのかと、申すのか。」

「それは、王のご審議に従います。」

「一体、何を言いたいのだ?白蓮!」

「私はこの二人は、血を分けた兄妹なのではないかと、申し上げているのです!」

ここまで、信志と白蓮のやりとりを聞いていた黄杏と将拓も、忠仁も勇俊も、目を大きく見開いた。


知られてしまった!!

一番、知られてはいけない人に!!


「だとすれば黄杏は、妃の資格を有する者ではありません!王も知っているはずです!兄のいる娘は、王の妃にはなれないと!」

「ああ、知っている……」

「忠仁!そなたが付いていながら、黄杏が妃の資格を持っているのか、調べられなかったのか!」

側に控えていた忠仁は、どっしりと構えてこう言った。

「私が調べたところ、黄杏様に男の兄弟は弟君のみ。兄君は、おられませんでした。」

眉一つ動かさず、報告する忠仁。
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