宮花物語
「今日は、朝まで眠れないよ……」

「ええ……」

何度も果てては求めあって、信志と白蓮が、ウトウトし始めてのは、実際夜明け近くだった。

寝ている間も、寄り添って寝る様は、新婚の夫婦のようだった。


しばらくして、太陽が部屋を照らす。

朝になれば、王宮にある神に祈るのが、王である信志と、正妃である白蓮の務めだった。

どんなに眠りが浅かろうが、起きて神事に向かわなければならない。


「そうだ、白蓮……」

「はい……」

二人は、まだ眠りの中で、言葉を交わした。

「黒音のお腹の子は、男の子なのかな。」

「さあ。本人はそう申していますが、こればかりは生まれてみなければ、本当にそうなのか、分からないものです。」

「そうか……なぜか、男の子にしては、大人しいような気がするのだ。」

白蓮は、目を覚ました。

「大人しい?」

「ああ。以前に黄杏に子ができた時には、お腹の中でもっと動いていたと思うのだ。」
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