宮花物語
「嘘を申すな。だが、許せ。一刻も早く式を挙げたかったのは、私の方なのだ。」

黄杏は、寝床に横たわる信志の横に、寝そべった。

「一日も早く、黄杏を妃に迎えたかった……」

「信寧王……」

信志は黄杏の唇に、絡み付くような口づけをした。

「私と二人きりの時には、信志と呼んでくれ。」

「はい、信志様……」


信志は明かりを消すと、黄杏の服を一枚一枚、脱がして行く。

「ああ、久しぶりだな。そなたの肌を愛でるのは……」

何せ村を発ってから、2週間も過ぎていた。

その間二人は、逢瀬を交わす事など、叶わなかった。

「いつ見ても、白くて柔らかい……」

信志の熱い唇が、黄杏の肌をなぞった。

「ああ……信志様……」

お互いに火照った体を合わせ、一つに繋がった時には、隣で控えている女人も、顔を赤くする程の、甘い声が響き渡る。

「信志様の……火傷しそうなくらいに……熱い……」
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