宮花物語
夜になり、松明が灯る中、黄杏は女人を連れて、宮殿の一番真ん中にある建物に入った。

そこには、家臣達がずらりと並び、信寧王である信志が、一段高い場所にいる。

そこへ向かって、黄杏が一歩一歩、向かって行く。

皆が新しい妃である、黄杏を見ている。

緊張の中、信志の元へ辿り着いた黄杏は、右手を信志に預けた。


その中で、祭司が妻に迎える為の詔を読み上げ、酒を酌み交わし、無事黄杏は、信志の妃と認められた。

そのまま二人は、黄杏の部屋へと、女人達を連れてやってきた。

黄杏と信志は、白い衣装のまま、寝所に入った。

女人達は隣の部屋に控えている。


「はぁ。やっと終わった。」

信志は、寝床にバタっと倒れた。

「お疲れですか?」

「ああ。帰って来て、すぐだったからな。」

そう言った信志は、優しく黄杏を見つめる。

「本当は、黄杏も一日くらい、休みたかっただろう。」

「いえ……」
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