キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。


首を振る。それだけは、嫌だ。



「でもきみの身体、すごく熱かったよ」

「大丈夫だよ」



本当は大丈夫じゃないけれど。

帰らされるぐらいなら、意地を張る。



「本当に大丈夫?」

「大丈夫だってば……っ」

「本当に?」

「……っ……」



なんなの。なにが言いたいの?


キッと睨むように隼人のことを見る。真っ直ぐで、綺麗な瞳はすこしだけ憂いを含んでいる。



「今日、安田さん来てないね」

「だから……なに?」

「仲直りしないの?」

「……別に、喧嘩してるわけじゃないし」



私が一方的に避けて、いじめているだけのこと。



「きみは、それでいいの?後悔しないの?」

「するわけないじゃん」

「そっか」



ペラペラと、余計なことを饒舌に話すこと。


もう早く、どこかへ行ってほしい。ここまで運んできてくれて感謝しているけれど、やっぱりこの人とはどうにも波長が合わない。


居心地が悪すぎる。



「きみが傷ついてたの、知ってた。無意識に人を傷つける人もいるもんね」

「……っ……」

「だけどさ、故意に人を傷つけるのは、もっと罪だよ」



そう、言い捨てるように、隼人は保健室を後にした。


……また、心に怒りが満ちる。行き場のない、憤怒。


わかっている。どう見たって悪は私だ。いじめている私が、物語の主人公になれるはずがない。


だけど、生まれ持ってきたものが違いすぎるのがいけないと思うんだ。


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