キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。
どうしていじめなんてあるんだろうね?
どうしてこんなにも暗い世界なんだろう?
生きる価値ない。生きるチカラなんてもうないの。
だから死にます。今度は、ひとりで。
次会うときは、お互い天国かな。
それまで元気でね。
理香子》
手紙を読み終えて、これが遺書だということがわかった。
理香子ちゃんをひとりにしてはダメだ。助けなくちゃ。死なせたくない。生きててほしい。
私みたいに、死んでほしくない。
これが私のワガママでも。
生きて、生きて、生きて。
死にたくなっても、それでも生きて。
お願いだから、死なないで。
理香子ちゃんの未来は、明るいはずだよ。
まだ諦めるには早いよ。
天国でなんか、絶対に会いたくない。
ぐっと力を込めて立ち上がる。
保健室は二階にある。窓から飛び降りるのは、さすがに危険すぎる。
じゃあもう、残された道はひとつしかない。ここから出るなら、扉の窓を割るしかない。女の子の身体なら、通れるはず。
「……っ……」
丸い椅子を手に取った。それを窓にめがけて投げて、思い切りガラスを割った。今生徒も先生も、始まっている後夜祭で体育館に集結しているに違いない。この音に気づく人は、いないだろう。
割れたガラス片が廊下に散らばった。窓枠に残ったガラスを手にタオルを巻きつけて強引に取っ払った。そして丸椅子を土台にして、身体をくぐらせる。
そうしてようやく廊下に出ることができた。
窓枠にまだガラスが残っていたのか、足を怪我してしまった。
けれど今はそんなことは関係ない。