意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!






「うっ……大嫌いだっ……ガイ王子なんて……大嫌いだ……」



胸の底から熱いものがこみ上げてきて、



それは涙となり私の頬を伝った。



こんな場所で声を上げて泣くだなんてはしたない真似はしない。



2年前の自分とは違う。



ずっとずっと強くなったんだ。



それなのに……こんなにも胸が苦しい。



涙は止まることを知らない。



「あっ……!!!!いっ………あぁぁぁ!!」
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