意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
「え?」
「そこに居られると距離が遠くて話しづらい。もっとこっちに来い。」
「で、ですが…」
いくら近くに王子がいないからといって、そんなすぐには顔の熱も覚めるわけがない。
それなのにまた近づいたらもっと顔が熱く
「主の命令は絶対……だろう?」
「っ………」
「おいで、ヘレン。」
足を組んで軽く首をかしげながら私を見るその目は楽しげに揺れている。
優しい声音で名前を呼ばれ触れてもいないのに再び心臓がバクバクと忙しなく動き始めた。