意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!







* * *



「ヘレン、寒くないか?」



「王子こそ、随分と、軽装ですけど?」



「俺はいいんだよ。これから暑くなるんだから。」



「それは、私も、同じ、ですよ。」



私と王子は二人並んで城の中でも一番高い場所にいる。



そこは城下全体を見下ろせるだけじゃない、



悪魔の住む山を視界いっぱいに捉える事が出来る。



今は新月の晩。
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