意地悪王子の溺愛は甘すぎて危険です!
やっとの事で階段を降り終えると、
やはり廊下には陛下の姿があった。
私が降りてくるとは思わなかったのか、少し驚いた顔をしている。
「驚いたな。ここの階段は石だから足音が響くはずなのに全くしないんだ。まさか君が降りてくるとは思いもしなかったよ。」
「足音、しませんでした?」
あまり気にしてはいなかったが、そう言われると確かにそうかもしれない。
「……無意識なんだね。ガイは稽古?」
「はい。ご用でしたか?」
「いや、ガイに用があったわけじゃないよ。君にね。でも良かった、アイツがいるところでは話せない内容だったからね。」