烏丸陽佑のユウウツ
・KISS、KISS。…KISS!?…。


疲れた…。と言っても本気で肉体が疲れてる訳じゃない。
しかし…毎年の事とは言え、平日でもクリスマスは来店する客が増えるもんだな。曜日も大いに関係しているだろうが、金曜から急に湧いたように多くなって。…有り難い事ではある。…うん。


はぁ…今日はここで寝るか。
明け方の一番冷え込んだ中帰るなんて…うー、ブルブル、…想像しただけで風邪ひきそうだ。おっちゃん、最近弱ってるし。インフルエンザも流行ってるって言うし。成人男子でも不健康な身体にインフルエンザはきついからな…。このまま休む程度に寝るとしよう。で、朝、ちょこっと帰ってまた来る事にするか。決まりだな。


脱力して投げ出すように横になった頭の横に携帯を置いた。
…特に何の連絡も来て無い。大事な事…メールでなんて済ませた事は無いけど。…こんなモノなのかも知れない。
何も返さない事が、解りましたって事かも知れない。
とにかく、何も反応が無いんだから、連絡もしたくないって域かも知れないし。

…。

帰ってシャワーして、朝飯食ってまた来る。眠りはしないだろうが、アラームはセットして置かないとな。

…。

はぁ、もう年の瀬…そしたら新年。一年なんてあっという間だ。夏から急に色々あった事も、今年で全部終わりだ…。
店、任せてしまおうかな。時々不定期に出るくらいにして、減らしていこうかな。
…まあな、まだそういう訳にもいかないか。妙に燃え尽き症候群になっても駄目だしな。おっさんでも、まだ若いおっさんだからな…。
んー、あまり無理しない程度に頑張る事にするか…。
はぁ、…寒い。寒いのは嫌いだ。もぞもぞと布団の中で丸まった。
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