烏丸陽佑のユウウツ


はぁ、…やるせない。

この花びらに気がついた俺は何か連絡しないといけないのか…。
全く気づかず見過ごしていたら?…。

何もかも…中途半端な事ばかりして…。

風が吹き抜けるなんて事は無いに等しい。置いたらそのままあり続けるだろう。
…何を望んでるんだ。

…完全にさっき終わりにしたんだ。

花びらを握りポケットに入れた。

…。

【来てたのか

はぁ…。

そこまで入れて止めた。どうして連絡して来ない、と、入れて送れなかった。…もう、終わらせた。
あんなメールをしたんだ。
あっちだって言わないまま終わったと思ってるだろ。
これもしつこいようだが、全部、好きだとしたら、の話だ。

部屋に入った。

直ぐシャワーを浴びた。
熱いお湯に当たり続けた。

ぐじぐじ、うじうじするのも暫くの事だ。何度この思いを繰り返す…。

何だか解らない…、確認もしない。
それでいいと決めたんだ。

クリスマス…。
今夜、部長さんと何があったかも、黒埼君とどうなっているかも解らない。…そんな状況だ、…梨薫ちゃんはそんな状況に自分から身を置いて居る人だ。

俺は何もしてないんだ。
きつい物言いを言うばかりで…何も。


食べる事より、寝る事を選んだ。
シャワーを済ませ、身体が冷えない内にベッドに入った。
起きてる限界が来たのかも知れない…その気はなくても眠れそうな気がした。

俺は状況とは裏腹に深い眠りについた…。


陽佑さん…呼ばれた気がした。
目を開けた。…ここはどこだ…。
店の裏だ。可笑しい…俺は帰ったんだ。これは…夢か…。

そうだ、夢を見ている。夢の中で目を覚ました夢を見ている。

今の声は……誰だ…。
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