烏丸陽佑のユウウツ
「えー…、今年も一年、みんなのお陰で無事営業出来ました。有り難うございました。帰省する者、旅行に行く者、俺のように何の予定の無い者。ハハハ。
まあ、体調を崩す事のない程度で羽を伸ばしてリフレッシュしてください。
少ないですがいつもの物です。遊びの足しにでも使ってください。では、以上です。よいお年を」
「お疲れ様でした、有り難うございます」
「お疲れ様」
カウンターの上に置いたポチ袋を各々で取り、解散だ。
片付けの終わった店内を見回り、安全確認をして裏に来た。
どの店も休みにしてしまうと休みの間に荒らされてしまう恐れもあるが、いい感じに、休む店、開けてる店が点在している。
だからそれ程心配も無い。何かあれば連絡してくれる。
ここも侵入されたとしても大事な物は持って帰るし心配ない。
せいぜい器物損壊?不法侵入?に加え、酒を飲まれるくらいの事だ。
外に出て、表に回った俺は、貼ってあった休日の貼り紙を剥がした。
これがあるとわざわざいつまで休みだって知らせてしまうような物だからな。
通常の閉店状態と同じにしておく方がいい。
それに、昨日、今日来た客は休日を知ってる訳だから、開いてなくて文句を言ってくる事もないだろう。