艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます

「それでは、デート楽しんで」

祥子さんが小悪魔な笑顔を見せ私と駒宮室長に向けて手を振ってくれる隣では郁ちゃんがまたもや頬を膨らましている。


「だから、デートじゃないですっ!!!」

私の隣に立っている駒宮室長が、どんな表情で祥子さんの言葉を聞いているのかということを伺うのがなんだか少し怖くて、私は祥子さんの冗談めいた言葉をすぐに打ち消す。

目の前の郁ちゃんはというと、私の言葉に納得している様子でうんうんと大きく頷いている。


もうバレバレだよ。

郁ちゃんが駒宮室長を好きだってこと。


そんな恋心バレバレの郁ちゃんと、楽し気に手を振る祥子さんの姿に慌てて手を振り返すと、エスカレーターに向かってグイグイと足を進める駒宮室長の後を追った。

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