艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「佐々田、何してる?行くぞ」

私が悩みながらようやくメールを返し終えるのとほとんど同じタイミングで駒宮室長に声をかけられる。

駒宮室長は私から5m程離れた所で待ってくれている。

「はい、すみません」

私は早足で駒宮室長の隣に向かう。

駒宮室長の左隣に追い付いた私を、駒宮室長はまるで当たり前のようにまた手を繋ぐ。


私の右手に繋がれた駒宮室長の左手は、やっぱり暖かい。

その手のぬくもりが、私の頭に郁ちゃんの頬を膨らました表情を思い浮かばせてしまう。


駒宮室長と手を繋ぐと、やっぱり胸が飛び跳ねる。

このドキドキの原因は、手を繋いだせいだけじゃない。

郁ちゃんへの罪悪感と、それと……。



うん、そうだ。

きっとさっきの、駒宮室長の悪い冗談が頭から離れずにいるせいだ。

< 115 / 262 >

この作品をシェア

pagetop