艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「佐々田」

太陽が海に溶けてしまって、辺りが夜を迎えると駒宮室長の色気のあるバリトンボイスが私の名前を呼ぶ。

名前を呼ばれて、振り向くと駒宮室長と視線がかち合ってしまう。

いつも不愛想な表情の瞳は真剣で、瞳は揺らいでいる

私は何かに捕らえられてしまったかのように、駒宮室長から視線を反らせない。


「佐々田はいつも何かある度に『祥子さんの代わり』と言っているが、俺は佐々田にそんなこと言ったことがあるか?」

急に尋ねられた質問に、私は今までのことを思い出してみたけれど、答えはNOだ。


きっと、そんな私のことなんて駒宮室長は全部お見通しみたいだ。


駒宮室長は、やっぱり、とため息交じりに呟くと、言葉を続ける。


「俺は佐々田のことを、溝口の代わりだと思って引き抜いたわけじゃない」
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