艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
郁ちゃんの初恋を応援したいと心からそう思っているのに、何やってんだろう私は……。

ごめんね。郁ちゃん。


心の中で郁ちゃんに深く謝る。

だって、なんだか今日の駒宮室長のとのことだけ、それだけは私だけの秘密にしておきたいって思ったからだ。

郁ちゃんに教えたくないって思ってしまったんだ。


私は結局、その夜郁ちゃんにメールを返すことは出来なくて……。

翌朝、罪悪感いっぱいで、私は郁ちゃんにメールを送った。

『今度、しっかり教えるね★近々、またご飯行こうね。』


駒宮室長のことを考えると胸が高鳴ることも認めたくなくて、駒宮室長に惹かれ始めている自分に、気付かない振りをした。
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