艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます

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「最近、まどかさんから駒宮室長の報告メールが少なくて、なんかつまらないです」

今夜は久しぶりに、祥子さんと郁ちゃんと3人でご飯を食べている。

目の前の郁ちゃんが、頬を思い切り膨らませている。

「ご、ごめんね。最近、なんか忙しくて……」

私は小さく肩を竦めながら、両手を合わせて頭を下げる。

最近、忙しいのは本当のことだ。


この間、提案した着こなしセットの企画も渡部さんの協力もあってどうにか実現できそうな段階になっている。

異動した頃は、出来ないことばかりだったのに、今では仕事も楽しいって思えることだって増えてきた。



だけど、郁ちゃんに報告メールをしていない本当の理由は、忙しいからなんかじゃない。

本当は駒宮室長のことを郁ちゃんに教えたくないって思っているからだ。


それから、自分の気持ちに気が付いてしまった私は、郁ちゃんに、どんな報告をしようとしてもなんだかその報告メールが薄っぺらく感じてしまうから。


そのせいで、なかなか郁ちゃんにメールが出来ないでいる。

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