艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「おい、佐々田」

お先真っ暗な新しい仕事への不安ばかりを考えていたら、急に後ろから駒宮室長が私の名前を呼ぶ。

「はいっ!!」

バリトンボイスの色気のある声に、私は返事をしながらビクリと身体をこわばらせる。


「暇なら1階に段ボール取りに行くから手伝え」

いきなりの命令口調に、怒っているのかと思うほどの不愛想な表情。

どうやら私には、断るなんて選択肢はないみたいだ。


「はい、お手伝いします。」

私の返事を聞こうともせず、駒宮室長はそそくさと開発室から出ると、足早にエレベーターへ向かって歩きだす。


私はそんな駒宮室長の背中を急ぎ足で追いかけた。
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