艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます

家に帰ると、私はベッドに横になって郁ちゃんにメールを打つ。

『報告:駒宮室長は部下を心配することもあるようです』 

なんとなく、一日を思い返してメールを送信すると、郁ちゃんからはすぐに返信が来る。


『そうなんですね。まどかさんから初めて駒宮室長を褒める内容のメールが送られてきたから嬉しいです!!』


郁ちゃんの返信を確認しながら、異動してからの一週間を思い返す。

異動してからの毎日送っている郁ちゃんへの駒宮室長の情報メール。


そういえば毎日駒宮室長のこと、『不愛想』だとか『怖い』だとか、『口調が不機嫌』なんて、いつも悪口にもとれることばかり書いて郁ちゃんに送信していた気がする。

「たまには、いいか」


駒宮室長のぶっきらぼうな言葉を思い出すと、なんだか胸が暖かくなる。

私は天井を見上げて呟くと、少しだけ頬が綻んでしまった。

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