艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
祥子さんの嬉しい報告に、私まで嬉しくて仕方ない。
そっか、そっか。
きっと祥子さんは結婚することが決まっていたから本社への異動の話を断ったのだろう。
だから私が祥子さんの代わりに異動になったんだろうな。
なんだか、私の異動の経緯がスッと理解できた気がする。
「祥子さん!!私、新しい部署で頑張ります。なるだけみんなの足を引っ張らないようにします!!私じゃ、祥子さんの代わりにはならないかもしれないけれど……。」
祥子さんに安心してほしくて、宣誓するかのようににっこりと笑いながら伝えた私。
そんな私の姿を見て、祥子さんは眉を下げて困った様な表情を浮かべる。
「私の代わり?まどか、それは違うわよ。」
「えっ?」
「駒宮は、私なんかじゃなくて、まどかのことを選んだのよ。自信もって仕事しなさい」
祥子さんは、真っすぐに私を見据えて、真面目な顔して伝える。
嘘なんかついていないこと位、祥子さんの表情を見ればすぐに分かる。
「それって、どういう……」