艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
郁ちゃんが、もう一度小さくため息を吐く。

どうやら、本当にディスプレイのことは悩みの種みたいだ。

「そうだ、郁ちゃん。ウインドウディスプレイの右側のマネキンのことなんだけど、チェックのスカートはネイビーのものに変えたほうがいいよ。」


「そうですか?」


先日、少しだけ覗いたショップを見て思ったことを伝えると、急に郁ちゃんの瞳に力が入ってキラキラして見える。

「う、うん。あとは、真ん中のマネキンにネイビーのベレー帽と靴下をあわせると良いかもね。ディスプレイ全体に統一感が出る。」

「へぇ…。それから?」


郁ちゃんは前のめりになって、スマホでメモまで始めてしまう。

「それから、マネキン3体をもう少し中心に寄せて、仕草をつけてあげるとまとまりと動きがでて、いいと思うよ」

「なるほど。さすが、まどかさん!!」


郁ちゃんにすっかり笑顔が戻ってきた。
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