夕日の中の思いを君に伝えたくて
「お前、俺らの族に来い。本当は寂しかったんだろ?赤猫として怯えられることが」

何を言ってるんだろうか。私は誰かの仲間になるなら嘘をつかないと絶対に離れられてしまう。こんな私が入るなんて到底無理だ。

「私はこれまでも、これからもずっと一人で生きていくんだ」

「意味のある嘘はいいんだ。誰にだって知られたくないこととかはある。俺らはそれを無理に聞き出したりしねぇよ。今のお前見てたら分かるなんかあるんだろ?俺らはお前を裏切らねぇから安心してこい」

そう言って抱きしめられる。
信じられるわけない。今までだって裏切られてきたんだから
泣きたいのはこっちなのに被害者ヅラされて泣かれてもう嫌だ

「はな…して!私はあなたの仲間にはならない!! あなたの族がどんなに温かくても行きたくないし行く資格なんか私にはない」

私は思いっきり突き飛ばして家に向かって走る。また、また、自分が弱いから人から、過去から、みんなから逃げてしまう。
強い人間になりたいとどんだけ願っただろう。喧嘩は強くなったけど私の心は強くなれなくて簡単に壊れてしまう

もう二度と傷つけないために、
もう二度と傷つかないために
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