夕日の中の思いを君に伝えたくて
「君は一人じゃない、自分を責めないで…もう、頑張らなくていいんだ」

おじいさんの言葉に涙が溢れた。私は誰かに認めてほしかった。許されたかった…

「じゃあね、またどこかで会おう」

「うん…また…」

私は涙を流しながら家へ向かっていた。いつの間にかすっかり夜になっていたが関係なく今度は月と星が私を応援するかのように輝いていた。

「お前…よくいろんな顔するな」

会いたくない人物…なんで今会うんだろ

「お前さ、最初にあった時は怒ってて転校してきた時は寂しそうだった。今は泣いている。顔がくるくる変わって面白いわ」

もう関わらないでほしい…静かに暮らしたい。いじめなんてもうどうでもいい。昔した事を知られたわけでも同じような事をしたわけでもない。それに比べたらよっぽどこの痛みはましだ

「あなたに関係ない。もう関わらないで」

「お前、そんな諦めたような顔すんなよ。あの女にあらぬ噂たてられたんだろ?こないだお前に話しかけてた俺らの姫がいるだろ?あいつに聞いたんだ。あいつは族から追い出した。嘘をつくやつは族には入れねえ」
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