番犬男子
ここが西側で合っているなら、目的地は必然と決まってくる。
ううん、ここが東側でも、目的地は同じだった。
あたしは双雷のたまり場のある方向を目指し、走り出した。
たまり場に行って、お兄ちゃんに伝えたい。
あたしは魁皇なんかに負けないから。
厄介ごとは自分で解決できるから。
迷惑に思わないで、って。
ガシャンガシャンッ!
背後からシャッターをいじる音がくぐもって聞こえて、背筋が凍る。
シャッターが開かれるのも時間の問題だ。
急いであの突き当たりを曲がって、シャッターを開けられてもすぐに姿が見えないようにしないと。
全力で駆けていくと、突き当たりの向こうからバイクの走行音が近づいてきた。
思わず足が硬直する。