番犬男子
「ところで」
と、茶髪の男子が口を開く。
「こんなところで何してるんですか?」
『こんなところ』って言い方から察するに。
繁華街を抜けた西側、しかも双雷のたまり場がある方面から歩いてきた人は、珍しいらしい。
「ある場所を目指してる途中なんですけど、どこにあるかわからなくて」
「ある場所って?」
「双雷のたまり場です」
ほとんど同時に、男子2人の目が丸くなった。
驚くのも無理はない。
実力のある暴走族に、女子が1人で近づこうとしているのだから。
「どうしてだ?」
「え?」
「どうして、たまり場に行きてぇんだ?」
今度は、金髪の男子に尋ねられた。