愛を知らない一輪の花

「、、、ありがとう。お前には苦労を掛けるな。」


「本当にな。昔からそうだ。でも、、、お前のがむしゃらな姿は嫌いじゃない。頑張れよ。」












高校の時から腐れ縁な2人。気の合う2人は自然と一緒にいることが多かった。斎藤と会うまでの蓮は、なんでも黙っていても手に入る環境にいたこともあり、どこか冷めてる。そんな奴だった。それが大学のボランティアで小さな養護施設に行った後から変わった。寝る間も惜しんで死にものぐるいで勉強をし、何かを欲しいと貪欲な必死な顔を初めて見た。、、、羨ましいと思った。そんな蓮に着いていこうって思えた。



帰りの車のなかでそんな昔からの事を思い出しながら家路に着いた。
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