愛を知らない一輪の花


少し早めに着いた本社の駐車場。

「本当にありがとうございました。」

深々と頭を下げ、シートベルトに手をかけるとその手に蓮の大きい手が重なった。


「こちらこそ、ありがとう。連絡先を教えてくれないか?またこうやって君に会いたい。それにこっちの仕事も慣れない事ばかりで昨日のような時間になってしまうと終電もない。心配だから送っていきたいんだ。、、、駄目か?」


不安そうな蓮に、携帯を取り出すと微笑みながら声をかけた。



「駄目な事なんてないです。是非。連絡先を教えて下さい。」



そんな百合の姿に、思わず抱きしめた。




「これから暫く仕事で大変な思いをさせてしまうと思う。、、、本当にごめん。」
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