愛を知らない一輪の花


アパートの部屋に入り、ドアにもたれ掛かる。

ドクドクと高鳴る胸を手で押さえてる。この胸の高鳴りも何かわからない。ただ、わかったのは現在、蓮には恋人がいないということ。そして片想いしてる女性がいるということ。あんな素敵な蓮に振り向かない人間なんて、いるのだろうか。、、、自分は意中の相手が手に入るまでのお見合い避けだ。ただそれだけ、、、。
でもそれなら何故あんなに真剣な目で想いを伝えられ、愛おしそうに見つめられるのか。
恋愛スキルのない百合には、全くわからない。
これが、普通の環境に育った人ならわかるのだろうか。

悲しい気持ちになり、考えるのを辞めて、急いで服を着替え出社の準備を整え、蓮の待つ車へと戻った。


それから2人はたわいの無い話をしながら、本社へと向かった。
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