愛を知らない一輪の花
「ご自宅はどちらですか?お送りしますよ。」
百合は優しく微笑む。
「大丈夫だよ。家はここから少し離れた公園の近くなのよ。貴方は、今仕事中でしょう?怒られてしまうわ。」
「ふふっ、今配達中なんです。丁度その公園の近くに配達予定なんです。ですから、怒られたりしません。さぁ、乗ってください。」
百合はスーパーの荷物を車に乗せ、女性を助手席に乗せた。
車の中で女性の若い頃の話を聞きながら、楽しく家へと向かった。
女性の家に着くと、玄関にその女性によく似た50代くらいの女性が立っていた。
車から降りた姿を見て、慌てて車に駆け寄った。