愛を知らない一輪の花
蓮の顔は見らずに、笑いながらその横を通りすぎようとした瞬間背中が壁に叩きつけられる。
「質問を変えようか。、、、何をしていた?」
聞いた事のない低い声に、ガクガクと足が震える。下を向いていた顔を、両手で無理矢理上をむかされる。射抜かれた瞳に止まっていた涙が溢れてくる。それは酷く怒りを宿った目で、百合の涙をみた途端、乱暴に抱えられベットに投げられた。
すると携帯を取り出し、何処かに電話をかけ始めた。
「おはよう、松下だ。斎藤百合は今日休む。あぁ、そうしてくれ。蓑田さんに言っておいて。それと今日の会議と接待は全てキャンセルして。悪いが休む。じゃあ。」
そう言うと、携帯を投げ捨てた。
「、、、百合、、質問に答えて。、、何してたか答えられない?、、、それならいいよ。」
冷たい視線に百合は捨てられる事を覚悟した。
、、、これでいい。蓮の迷惑になるくらいなら。元々辞めるつもりだった。それが少し早くなっただけ。