愛を知らない一輪の花
会場の扉を開ける。
煌びやかな広い会場、着飾った大勢の人。その空間に少し尻込みしながらも、目をつぶり、大きく深呼吸をしてまっすぐと前を見据え中へ足を進める。
その途端、一斉に扉に注目が集まる。ザワザワと会場がどよめき出す。
「駅前支長の前垣さんよ〜〜〜!素敵〜〜!」
「きゃあぁぁぁ〜〜!本当にイケメン〜!!」
「遊びでもいいから抱かれたい!!」
「てか隣の女だれ!?あんな人うちの会社にいた?!」
「関係者とか?!まさか彼女とか?!」
止まない歓声に透は眉を潜める。
「ねぇ、、、。あれもしかして噂の駅前支店の女神じゃない、、、?!」
「えっ!?あれが?!」
百合は会場を見渡し、一礼して微笑む。