友情結婚~恋愛0日夫婦の始め方~

区役所で二人で離婚届を提出した。


あっけなく、なんの感慨も、同情もなく、それは受理される。


桐岡琢磨は一人になり、芹沢のぞみも一人になった。



外に出て、その眩しさに琢磨は目を細めた。

「どうすんの?」
「とりあえずウィークリー借りる」

のぞみは、よいしょっとボストンバッグを肩にかけた。

「連絡しろよ」
「うん」
のぞみは笑顔でそう答えた。
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