女性たちに告ぐ
女性の不思議に告ぐ
女性の不思議に告ぐ

口紅編1
昔昔、遠い遠い、遥かなる昔。化粧をしない女性に、三000円ほどの口紅をプレゼントしたことがある。男性が口紅のことなど、分かるはずがない。

当然、誤算が生じた。「この口紅、におう」と言われた。嫌われた。その女性は、多分一回さしただけで、後はゴミ箱に捨てたことであろう。

口紅って、におわないのが普通なの? ペパーミント味の口紅はないの。それを知っていたら、無味無臭の口紅を買っていたかもしれない。

女性店員は、においのことは、一言も触れていなかった。化粧品売り場に男性が入るのは、結構勇気がいるのだぞ。

臭いつき、臭いなし。店員は売り場を分けろ。でも、購入の決め手は、安そうな商品だったからだ。


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