女性たちに告ぐ
集団痴漢26

痴漢は根暗な男性が、一人で実行するものかと思っていた。そうでもないらしい。集団で、一人の女性を取り囲んでは痴漢を実行するようだ。

女性は、逃げ切れない。集団で、触ってくる。この手の犯罪者たちの心理が、よく分からない。

リーダーがいるはずだ。見張る者、取り囲む者、指示を出す者、触って実行に起こす者。決め事がないと、計画的に行動ができない。

自宅の一室で、痴漢の計画の相談をしていることを想像すると、バカげた集団に思えてくる。

テロ計画の相談のほうが、まだカッコいい。彼らはいつも、仕事をしているのだろうか。そのエネルギーを、「他に使えよ」と言いたくなる。

痴漢は、ガラガラの車内でも実行している。結婚し、それなりの地位のある人でも、実行している。痴漢に、学歴も年収も身分も関係ない。

それにしても、ラッシュ時での痴漢の疑いは困る。自分は、いつも腕を上げている。右手で吊り革につかまり、左手を胸に当てている。

そうやって、「痴漢はしていないぞ」、と証明しているつもりだ。冤罪だけは、勘弁してもらいたい。

集団で、痴漢に遭った女性はどう対応しているのであろうか。



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