夏椿~太陽の光を浴びて~
「沙羅?どうした?大丈夫か?」

「ごめん。…一人で過ごしていた家はあまりにも悲しい思い出が多すぎて…苦しかった。」



「そっかそっか。もう大丈夫だよ。俺がいる。一人じゃないから。」

「ありがとう。…玲と一緒にいてもいいの?」



「あたりまえ。逆にいてよ。」

「うん。玲といる。」



「よし、じゃあ買い物行くか。」

「うん。」


沙羅が俺からスッと離れ車の助手席に乗った。


沙羅のキャリーバックをトランクに積んだ後、運転席に乗り込みエンジンをかけた。


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