夏椿~太陽の光を浴びて~
「いいからいいから。俺が買いたいの。」


「ありがと。玲は誘拐犯なんかじゃないよ。もし玲が誘拐犯なら私も共犯だね。」



「はははっ。共犯か。」


「うん。玲が服選んでくれるの?」



「うん!任せとけ!う~ん、沙羅は可愛い顔してるからな~。」


「何言ってんのよ。」



「え、本当のこと。あ、あそこの店良いじゃん。行こ!」


笑顔で俺が手を差し出すと、沙羅は


「え!?恥ずかしいからやだよ。」

と言った。



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