九魂猫骨董品店
ーカランカラン…
緩やかに広がるドアベルの方を向くと、
細やかな細工の蛇神様の彫刻が置かれていました。
「あら、おかえりなさいまし。」
私がそう伝え、手の上に乗せると、それに答える様に眼が煌めく。
「あらまぁ、そんなに不機嫌にならずに…それとも私じゃ役不足でしょうか?」
なんて意地悪してみる。
普通ならできませんよね。
でも、私は普通とはかけ離れたものですから。
「冗談ですわよ。まだお席が空いてますからゆっくり休んで下さいまし…」
ここは九魂猫骨董品店
普通のものではない
闇を抱えるものたちの集まる場所
そんな私もまた…
「蛇神様、お口が悪いですわぁ。私はどちらでもないですからそんな言わなくてもいいでは無いですか。」
この続きはまたいづれ…
お客様が欲するものがある時、
ここ、九魂猫骨董品店の扉は開くでしょう。
その時まで、穏やかな日々をお過ごし下さいませ…
