気付けば、君の腕の中。
機械を置いたお姉ちゃんは、伝票を持って立ち上がった。
あたしが首を傾げると、お姉ちゃんは「行くよ」と外に出るように目で伝えてきた。
「え、折角なんだから一曲くらい…」
「それはまた今度。今日は友達と来てるんでしょ? 私が勝手に帰って一人になったら、心細いからって」
「うっ…な、何で分かるの?」
「そりゃあ…、“お姉ちゃん”だから」
振り返ったお姉ちゃんは、スッキリとした表情を浮かべていた。
「じゃあ、その“仲直り会”に私も行けばいいのね?」
「うん。お父さんとお母さんはあたしが何とか呼んでみせるから」
「絢華……、本当に強くなったのね」
「ええ?」