気付けば、君の腕の中。
赤くなった頬を隠すために、お姉ちゃんから視線を逸らした。
「お、お姉ちゃんは月城と、いつか結婚するんでしょ?」
「うーん、お互い定職に就けたらかなあ。あ、そういえば来也が言ってたわよ」
「え? 何を?」
カラオケの機械を操作して、歌えそうな曲を探した。
お姉ちゃんはにまりと笑って、あたしから機械を奪った。
「絢華は初恋だって」
「……は、はあああ!??」
「私と出会う前に、絢華に一目ぼれしたって言ってたわよ。それに一度も、絢華に私の面影を重ねたことなんてないみたいだし」
「そ、そんなはずないよ! 月城があたしに優しくするのはっ…」
「絢華って思い込みが激しいわよね。それだと一生彼氏が出来ないわよ」
「うう……、そんなはず…ないんだけどな」