気付けば、君の腕の中。


折り紙を細く切って、輪になるようにテープで貼ったものが、沢山机の上に置かれていた。

あたしは白くんと一緒に腰を下ろすと、みんなに挨拶をしてから、作業に取り掛かる。


「そうだ、白くん」

「んっ??」

「お願いがあるんだけど…」


膝の上に座った白くんに視線を向けると、可愛らしく首を傾げた。


「運動会の当日、桃を連れてこれる?」

「あのぶりっ子おんなを呼ぶのかよ!?」



ぎょっとしたようにあたしを見つめる白くんは可愛いけど、失礼だからね…。


「うん…、どうしても“仲直り”したくて」

「っへ! おんなってよくわかんねーな! じゃあまたおべんとうつくってくれたらいいぜ!」

「勿論! また張り切って作るね」


< 378 / 445 >

この作品をシェア

pagetop