この恋は、きみの嘘からはじまった。
はっきりさせなきゃ。
「……ごめん」
小野寺くんは深々と頭を下げる。
私はそれをただ見つめる。
「無理やりキスして傷つけた」
「もういいよ」
「でもっ……、ほかにも謝らないといけない。
僕は親に逆らえなくて、一度琴乃を手放した。
ずっと後悔してた」
頭を下げたままの小野寺くん。
小野寺くんが悪いわけじゃないから、顔を上げるように促すもなかなか上げてくれない。
だから横から顔を覗き込む。
「……琴乃」
「目を見て、話そう。
あのとき話せなかったこと、いま向き合って話したい」
ちゃんと向き合いたい。